企業の声
実際に履修データをご利用いただいているお客様の声をご紹介します。
ご利用企業様の声
・履修データという事実ベースで確認でき面接が楽になった
・学業の取り組み姿勢から人間性などの資質までも確認することができた
・学業に着目した質問で、今まで気づかなかった良さが発見できた
・客観的事実に基づくフィードバックがしやすくなり、入社意欲の醸成につながっている
面接のバラツキを抑えて標準化が可能になった。
鈴与株式会社 人財採用部 部長
佐藤義寛 様
- どのタイミングで使っていますか?
- 当社の選考フローは、1次選考がグループディスカッション、2次選考が管理職面接、3次選考が役員面接です。2次選考では必ず履修データを利用して質問をするようにしています。3次面接は参考資料として準備はしています。
- どのような利用方法ですか?
- 管理職面接では事前にエントリーシート及び履修データに目を通しておき、面接場面では2パターンの進め方があります。
一つ目は面接官から気になることを質問するパターンで「自分のGPAについてどう思うか?」「なぜこのような授業の取り方をしたのか?」「力を入れた授業はどれなのか?」などを質問します。
二つ目は学生に振り返らせる方法です。あえてあいまいな聞き方をしています。「3年間の学業の結果である履修データをみてどう思うか?」のような問いかけをして、本人に学業での行動を振り返らせることで、大学生活の意図や考え方、科目の選択における意図や取り組み姿勢など、実際にやってきたことを確認します。
履修データを見ながら、このようなコミュニケーションをとることで、学生の価値観や行動の特性や能力が浮き彫りになります。
- 面接で利用してどのような効果がありましたか?
- 今までの面接で聞く「学生時代に一番力を入れたことは何ですか?(ガクチカ)」や「自己PR」では、サークルやアルバイトや留学などでの話をします。しかし、それらの活動は頑張ってきたレベルや行動のレベルが、自分なりの尺度によるものなので、個人によってばらばらです。個人の主観が基準になる話やエピソードなので、本当のレベルや行動を確認するのにすごく時間がかかります。でも履修データを利用して話される大学の授業に関することは、単位取得に必要な授業時間が決まっており、卒業に必要な単位数も基準がはっきりしているので、共通の物差しがあります。なので履修活動での行動レベルの確認は簡単にできます。
また履修データには、GPAの学部平均や各授業の評価のバラツキなど、相対的・客観的な情報があるので、個人の行動の結果(成績)につながる、学生本人の価値観や考え方や行動特性などの背景を知ることが簡単にできます。
それによって、面接の効率化が進みました。面接に慣れている管理職や人事ではなく、面接スキルが不足している人でも簡単なので、企業として面接の標準化ができると感じています。
- 履修活動の考え・行動の確認でどのような資質が分かりますか?
- 想像していた以上に多様な資質を捉えられると思います。「なぜその学部・学科を選んだのか?」「そこで何を得ることができたのか?」「科目の選択はどのように考えたのか?」「なぜこの科目を選んだのか?」「その授業は面白いのか?つまらないのか?その理由は?」「得意な授業、不得意な授業」などを聞くことで、価値観や行動の特徴や、能力など本当にいろいろなことが分かります。
特に私が気にしているのは、「意思を持ってやっているのか?」「やり切れるのか?」です。これは仕事においてはすごく重要ですし、仕事に必要な「意思を持つ」や「やり切る姿勢」は学業での活動の方が、好きで活動している課外活動以上に出やすいと感じています。ただ協同する際の資質は、サークルやアルバイトの活動の方が出やすいと思いますが、これもゼミやグループワークで確認することができます。
- 履修データを利用した質問の時間はどの程度ですか?
- 面接時間は人によって違いますが、30分のうち10分くらいは聞きたいと思っています。どの面接官も、履修データの利用は良いと思ってもらっていると思います。
- 履修データを使った面接に対する学生の印象は?
- 今の学生は、学業における考えや行動を質問されることを嫌がっているとは感じていません。逆に総じてポジティブに受け止めていると思うし、そのような面接をすることにも好意的に感じられていると思います。実際に、今の学生は以前の学生に比較して「学業に向き合っている」あるいは「真剣に取り組んでいる」学生が増えていると感じています。当然、中には勉強に力を入れていない学生もいるしGPAが低い人もいますが、それ自体で評価を下げることは全くありません。その分の力を学業外活動に取り組んでいる人なら全く問題ないと考えています。重要なことは、大学生活に意図をもって向き合っていることです。その意図が学業外活動に向いている人も全然いいし、面接でもそのように伝えているのでGPAの低い人でも学業に力を入れていない人でも採用しています。
- 履修データの記載情報等に要望はありますか?
- 現在のところは今以上の情報の要望はありません。というのも履修データは診断テストとは違い学業における履歴情報なので、それだけで何かを読み取るのではなく、面接における学生とのコミュニケーションツールと考えているので、今くらいの情報で十分ではないかと思っています。逆に履修データが独り歩きして、「成績が良いから合格にする」「GPAが平均より低いから不合格にする」というような使われ方は良くないと思います。加えて、学び続ける資質は、今後の社会ではすごく重要だと思います。それを知るためにも大学時代の学業における客観的・相対的事実を基に、学生の考え方や行動を知るコミュニケーションツールとして利用したいと思っています。
履修データでしかできない!
成績の良くない体育会学生の長所を見出すこと
日本管財株式会社 人事部 部長代理
本柳弦子 様
- どのタイミングで使っていますか?
- 当社の選考フローは、1次選考がグループディスカッション、2次選考が面接、3次選考が役員による最終面接です。履修データは2次選考を受ける応募者に提出させており、2次選考の面接で履修データを使った面接をしています。
- 応募者は履修データの提出に抵抗はありませんか?
- 提出の抵抗などは全くありません。
実は履修履歴データベースができた初年度(2015年卒)では利用しませんでした。それはやはり応募者が提出を躊躇して選考を受けないのではないか懸念したからです。利用された企業に、学生の履修データの提出に対する反応を聞いて大丈夫だと思ったので、翌年(2016年卒)からは利用を続けています。
結果的には、応募者が履修データの提出に抵抗を感じたという記憶はありませんし、実際にそれによって応募者数が減ったこともありません。また履修データの提出を依頼する際には「履修データの提出は成績を見るのではなく、学業での行動を確認したいためである」と伝えていることもあり全く問題ないと思います。
- どのような質問をされますか?
- 最初に学業と学業外の力の入れ方のバランスを必ず聞くようにしています。学業への力の入れ方が7割の人の行動と2割程度の力の入れ方の人の行動では、授業の取り方や、授業中の行動や成績なども違うのは当然ですよね。それを考慮して話が聞けると学生の状況を俯瞰しやすいのです。また、後で課外活動の行動も質問しますから。その力の入れ方もわかっていると面接が楽に進められます。
でも、以前は学業活動と課外活動の力の比率は2:8、3:7などの人も多かったのですが、最近は大半の学生が5:5になっているので、この質問の必要性が下がっているかもしれません(笑)。
次には「力を入れた科目と理由」あるいは「授業を受けても興味を持てなかった授業と理由」を質問します。その回答に合わせて関連した質問をして詳しく聞いていきます。
- 履修データを使った質問をするタイミングは?
- あえて面接の一番初めの質問にしています。最初に「学生時代に一番力をいれたこと」などを質問すると、本人の感覚や価値観によるエピソードなど抽象的な回答になるので、本人の素の姿を掴むのに効率が悪いのです。また学業についても、学部を選んだ理由とかも最初に聞かないです。それも抽象的な回答が多く面接の効率が悪くなるからです。
それよりも具体的な科目を挙げさせて、理由など関連する質問をしていくと、自然とその学部を選んだ理由に広がっていくので、本人の価値感や考え方も簡単に分かります。
また具体的な科目の内容を説明させると、仕事において使う「説明能力」のレベルが簡単に分かります。仕事では事業やサービスの事を知らないお客様や関係者に、分かりやすく説明する能力が重要です。授業の内容を全く知らない面接官に分かりやすく説明するのと全く同じです。ガクチカ※などでは、自分の経験したことを面接官に伝えるのですが、仕事で必要な説明能力は履修活動での質問の方が圧倒的に分かりやすいです。
※ガクチカ…学生時代に一番力を入れたこと
- 履修データを利用することで面接は変わりましたか?
- 変わりました。履修データを利用することで学生の本質を見極めることが簡単になりました。従来の「ガクチカ」の質問では、本質にたどり着くまでに5~6段階の深堀の質問が必要だったのですが、履修データを使うと1~2段階の質問でたどり着くことができます。またその質問も「どんな科目ですか?」「どんな内容ですか?」とか「そこから何を学んだの?」とかの簡単な質問で十分なのです。だから、面接官にとっては非常に使いやすく、面接の素人でも簡単に面接ができるようになります。その理由はやはり、履修データという客観的事実があること、また相対的に比較できる情報であること、それを見ながら学生の考えや具体的な行動を確認することができるからです。利用前に「履修データを利用すると面接は楽になる」と聞いた時は半信半疑でしたが、実際に使いだすと本当に楽になりました。新卒面接は、朝から夜まで面接が続くので、以前は面接が終わるとグッタリしていましたが、履修データを使っている今はそんな状態ではないですね。
実は学生さんには申し訳ないのですが、面接の冒頭の10分程度の履修データを使った質問だけで面接は十分なんです。ただ、学生さんが「自己PR」や「ガクチカ」を考えて準備してきているので、それを聞いてあげないとかわいそうなので質問しているような印象です。
- 履修データの記載内容に要望はありますか?
- 特にありません。逆に有効活用しているのが、各授業の評価の厳正度が分かる「*(アスタリスク)」です。実際の面接での話ですが、自身の体育活動のために大学に進学した応募者がいました。当然のことながら成績は全般的に良くないのですが、その中で「*」のついたいくつかの授業だけは成績が良かったので、その理由を聞きました。彼が言うには「部活の先輩に、これだけは絶対落とすなと言われたので、これだけは予習復習をしていました」ということでした。「*」マークの授業で最高評価を採れるのは30%以下であることが分かっているので、それによって「彼は、ちゃんと取り組んだらよい成績が取れる能力もあるし、必要なことからは逃げない努力ができる」ということが分かりました。彼は自分からはあまりアピールしないタイプの学生だったので、履修データがなかったら良さを見抜くことは絶対にできなかったと思います。
採用成功はブルーオーシャンを狙うべき。
現在における最大のブルーオーシャンは
履修データの活用です。
株式会社人材研究所 代表取締役
曽和 利光 様
- ブルーオーシャンとはどういう意味ですか?
- 現在の高い求人倍率において、各社の採用担当者はコストや人材を最大限に活用し、すでに限界まで努力されています。これ以上の努力は難しい状況にあるかもしれません。
そうした中で、他社と差別化を図り、競争の少ない「ブルーオーシャン戦略」を採用することが求められています。
- なぜ履修データの活用が最大のブルーオーシャンなのですか?
- もちろん、ブルーオーシャン戦略にはさまざまな手法がありますが、学業における行動を面接で確認することは、最も簡単な方法の一つです。にもかかわらず、多くの企業がその効果に気付いていないのです。
- 学業行動を確認することが、何故採用の成功につながるのですか?
- まず、学業の場でしか見られない長所が多く存在するため、それを把握したうえで合否を判断できることで、応募者の中から最も適した人材を見つけることができるからです。
近年では、すべての大学で授業の出席管理が厳格化され、大学生にとって授業が大学生活で最も長い時間を占めるようになりました。当然、学生が授業をどう過ごすかには、その人の価値観や行動特性が表れます。
特に「やらなければならない」学業場面での行動からは、仕事で重要となる「義務に対する前向きな姿勢」が顕著に見えることが多いのです。
- 他にはありますか?
- 第二に、学業における行動を確認することで、応募者の「面接を通じた志望度の向上」が確認されており、選考途中での辞退を防ぐことができるという点です。
現在の採用環境では、せっかく集めた学生が途中で離脱してしまうのは非常にもったいないことです。
しかし、学業での行動を確認されることで、学生にとっては「自分を多面的に評価してもらえた」「自分でも気づかなかった長所を見つけてもらえた」という印象を持ちやすくなります。
このため、志望度が高まり、辞退を減らす効果が期待できるのです
- 履修データを使うメリットはなんですか?
- 学業における行動を確認するには、面接官に高度な知識やスキルが求められます。しかし、履修データなど相対的なレベルを確認できる情報があれば、判断が格段にしやすくなることがわかっています。
また、学生にとっても、自身の学業に基づいた事実をもとに話すことができるため、面接が楽になるという利点もあります。